越智啓太『つくられる偽りの記憶 あなたの思い出は本物か?』 化学同人(2014年) 私が私であることの証明を記憶に求めるならば、本書が示す内容は恐ろしいと思えるだろう。 人の記憶は、あとからいくらでも歪められる。記憶は時系列に積み上がっていくもの…
QUEEN『Rock Montreal』(2007年) 1981年のライブを収めたアルバム。次々と曲が繰り出され、本当にすごいライブバンドだったんだなと。アルバムではあまりピンとこなかった後期のポップなハードロック調の曲も突然輝きを見せる。 QUEEN『A Night At The Ope…
ブライアン・シンガー『ボヘミアン・ラプソディ』(Bohemian Rhapsody)2018年 史実と違うとか、いんだよ細けえことは‼︎という映画。まず冒頭、ライブエイドの舞台に登場したフレディと一緒に、スクリーンいっぱいに広がるウェンブリーの観客を見下ろしたそ…
藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか』 岩波書店(2015年) ハトはなぜ首を振って歩くのか。テレビやネットの豆知識としてメジャーになった感もあり、理由を知っている人も多くいるだろう。でも鳥見をしていれば、カモなんかは首を振らずに歩いているこ…
森枝卓士『カレーライスと日本人』 講談社学術文庫(2015年) 私の住む札幌でカレーといえば、やはりスープカレーである。スパイスの効いたさらりとしたスープに盛りだくさんの具を浮かべ、ライスを浸して食べる。元々は薬膳をヒントに札幌で生み出されてい…
Novo Amor『Birthplace』(2018年) ウェールズのシンガー。今時珍しく、カーラジオで耳にして知ったアーティスト。ボン・イヴェールとかアウスゲイルとか、そのままなんだけど、こういうのに本当に弱い。ユーフォリアがテイクマイハンドしてくれる。 Novo A…
ポール・グリーングラス『ユナイテッド93』(United 93)2006年 2001年のアメリカ同時多発テロにてハイジャックされた4機のうち、唯一ターゲットに到達しなかったユナイテッド航空93便の様子を描いた映画。綿密な調査に基づいたリアリティ、無名俳優や当事者…
Troye Sivan『Bloom』(2018年) 南アフリカ出身、オーストラリア育ちというシンガーのセカンド。ただただ高揚するだけではなく、深く広がるようなイメージも持たせるポップアルバム。The Killers好きの私にちょうどいい。「The Good Side」や「Postcard」な…
ディーン・パリソット『ギャラクシー・クエスト』(Galaxy Quest)1999年 めちゃくちゃ面白かった。パロディかつメタ的な視点の映画のわりに、すっきりとした話はこび。宇宙船の核心部に続く道が無意味にダンジョンじみているところなど、ニヤニヤする場面の…
蓮沼執太フィル『アントロポセン』(2018年) アントロポセン(人新世)は新しい地質年代の名前で、人類の活動がついに地質学的にも地球に影響を…とアルバムには強いテーマがあるようだが、それを差し置いて曲が豊かで嬉しさがこみ上げる感じだ。総勢16名の…
ロン・アンダーウッド『トレマーズ』(Tremors)1990年 外で遊びすぎて、BSでやってたこの映画しか観ていない。小さい頃にもテレビで観たような記憶がある。怪物が出るとなると街中大パニック!となるところだが、いかんせんこの映画では人口20人弱くらいの…
早瀬耕『プラネタリウムの外側』 ハヤカワ文庫JA(2018年) BBCのドラマ『シャーロック』第3シーズンのラスボスである恐喝王・マグヌセンは、様々なネタをもって要人をも強請る。彼の邸宅に膨大な資料が隠されていると目されたが、実際には物的証拠は何一つ…
Janelle Monáe『Dirty Computer』(2018年) 3枚目のフルアルバム。とてもポップで大変うれしい。どの曲もしなやかにパワフルで、知らないうちに殴られている感じである(これがビヨンセだと真っ正面から圧倒的にねじ伏せるような印象になる)。ファンキーさ…
『シャーロック(シーズン3・4)』(SHERLOCK)2014・2017年 引き続き観ていた。徐々にコミカルさは薄れ、シリアスな感じになっていく。この2シーズンを通じての見所は、シャーロックが自身の帰還をサプライズでジョンに教えようと奮闘するところ、ハドソン…
Tom Misch『Geography』(2018年) ロンドン出身のデビューアルバム。ジャンルがなんだか捉えきれないけど、適度にスムーズでダンサンブルでノスタルジックでビタースイートな感じ。何を言ってるか自分でもわからないが、良い。ジョン・メイヤー感のある”Mov…
ポール・グリーングラス『ボーン・アルティメイタム』(The Bourne Ultimatum)2007年 DVDのジャケットだけど、こんなシーンあったけ…?3作続けて観たが、群衆に紛れて追っ手を巻くとか、カーチェイスといったお家芸は健在。しかしモロッコの密集した住宅地…
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』 出版社:新潮社 編者:ポール・オースター 訳者:柴田元幸 他 原著:I Thought My Father Was God And Other True Tales From NPR's National Story Project (2001) 『家、ついて行ってイイですか?』というテレビ…
EVISBEATS『ムスヒ』(2018) 奈良県出身のトラックメイカー。6年ぶりという新作。めちゃんこ聴いた。いや、まだ聴いている。時間にも心にも余裕があるような気持ちを生む、統一感あるやわらかいトラックで占められている。ただの散歩も贅沢な時間にしてくれ…
記録のために始めてみよう。 ルイス・ギルバート『007 ムーンレイカー』(007 Moonraker)1979年 BS-TBSで007をどしどし放送しているのでちょこちょこ観ている。SFブーム真っ盛りに作られたというこの11作目では、ジェームズ・ボンドがついに宇宙で活躍する…
NHK BS1 世界のドキュメンタリー 『すべて食べよう』(2018/3/30放送) JUST EAT IT. A Food Waste Story(カナダ 2014年) 世界では、食べるために生産されたものの約30%が廃棄されるという。コンビニから出てくる、期限切れの商品が詰まったゴミ袋の山を…
平野正雄『経営の針路 世界の転換期で日本企業はどこを目指すか』 ダイヤモンド社(2017) 冷戦後の(だいぶ)マクロな経済変化をグローバル・キャピタル・デジタルの3要素から読み取り、それに対する日本企業の現状とこれからが述べられたものである。 大き…
ケン・リュウ『母の記憶に』 早川書房(2017年) 中国生まれ米国育ちの小説家による短編集第2弾。前短編集『紙の動物園』も信じられないほど面白かったが、今回もとんでもなく面白い16編が詰まっている。 SF・ファンタジーに分類されるケン・リュウの作品の…
NHK BS1 世界のドキュメンタリー 『みんなのための資本論』(2017/8/11放送) Inequality For All(アメリカ 2013年) なんと去年の夏の番組を今更見ている。HDDへの保存は忘却と同義なのかもしれない。 さて、このドキュメンタリーは、クリントン政権下で労…
『これが見納め 絶滅危惧の生き物たち、最後の光景』 出版社:みすず書房 著者:ダグラス・アダムス / マイク・カーワディン 訳者:安原知見 原著:Last Chance To See (1990)
土屋健『ザ・パーフェクト ハドロサウルス発見から進化の謎まで』 誠文堂新光社(2016年)
北村俊平『サイチョウ 熱帯の森に種をまく巨鳥』 東海大学出版(2009年)
松林尚志『熱帯アジア動物記 フィールド野生動物学入門』 東海大学出版(2009年)
中村浩志『二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ』 農山漁村文化協会(2013年)
www.nhk.or.jp NHK BSプレミアム ワイルドライフ 『ブラジル 乾燥の大平原 南米最大のオオカミを追う!』(2017/1/30放送)
www.nhk.or.jp NHK BSプレミアム コズミックフロント☆NEXT 『村山斉の宇宙をめぐる大冒険 宇宙の始まりを探る』(2017/2/9) 『村山斉の宇宙をめぐる大冒険 宇宙に終わりはあるのか?』(2017/2/16)