今月きいたもの(2018年7月)
Janelle Monáe『Dirty Computer』(2018年)
3枚目のフルアルバム。とてもポップで大変うれしい。どの曲もしなやかにパワフルで、知らないうちに殴られている感じである(これがビヨンセだと真っ正面から圧倒的にねじ伏せるような印象になる)。ファンキーさのある「Make Me Feel」がとても良い。
サザンオールスターズ『海のYeah!!』
7月はめちゃくちゃ海辺をドライブしていたので、すげー聴いた。今年は何だか「海」が刺さったな…。
カルロスひろし&やなぎトライブ『青夏』
どうやらとんでもないペースで発表されているカルロスひろしによるMIX。「奥の細道(序文)」の朗読で始まるところであっという間に心をつかまれ、あとはなすがまま。さっそくceroの夏にぴったり「Double Exposure」もあり。個人的ハイライトはKZMの「Dream Chaser feat. BIM」で、The Killersのリフがエモさを誘う。
今月みたもの(2018年7月)
『シャーロック(シーズン3・4)』(SHERLOCK)2014・2017年
引き続き観ていた。徐々にコミカルさは薄れ、シリアスな感じになっていく。この2シーズンを通じての見所は、シャーロックが自身の帰還をサプライズでジョンに教えようと奮闘するところ、ハドソン夫人のスキルフルな活躍だった。
各シーズンのラスボスがさらに超人的になり、シャーロックがスマートに解決できる場面は大きく減ってきた。シャーロックにどんどん人間味を持たせていくのはあまり好きではなかった。シーズン全話観させるだけの面白さはありました。続編があればぜひ観たい。
今月きいたもの(2018年6月)
Tom Misch『Geography』(2018年)
ロンドン出身のデビューアルバム。ジャンルがなんだか捉えきれないけど、適度にスムーズでダンサンブルでノスタルジックでビタースイートな感じ。何を言ってるか自分でもわからないが、良い。ジョン・メイヤー感のある”Movie”、浮き立つようなギターが体を揺らす”Disco Yes”、イントロで即殺された”South of the River”など、聞きどころは満載。夜ゆっくりと酒を飲むときとか、ずっと聴いていたい。
Family of the Year『Goodbye Sunshine, Hello Nighttime』(2018年)
カリフォルニアのバンドの4枚目。ゆったりと柔らかい。冒頭2曲の流れがとても良い。ありふれていると言われればそうかもしれないけど、歌心あるメロディアスなものは好きなのです。
Arctic Monkeys『Tranquility Base Hotel & Casino』(2018年)
イギリスのバンドの6枚目。鍵盤の音が多く、わかりやすいバンドサウンドではなくなった。転がるような早急なグルーブを繰り出していた1stとは全く別のグループのようで、賛否両論がみられる。僕はこのバンドの人たちと近い年代だが、変化していく新作を聴くたびに驚きつつ、でもしっくりと馴染んでいくのを感じる。もし”I Bet〜”みたいな曲が詰まったアルバムが今出たとして、好んで聴くかというと疑問だ。なんだか一緒に年を取ってくれるバンドのようで、その点ですごく信頼できる。
V.A.『DIE IN POP』(2018年)
Ano(t)raksからの日本のインディーポップ・コンピレーション。Garireo Garireiみたいな青春を歌うfish in water projectの”セツナブルー”、爽やかが爆発するThe treesの”Girlfriend”、もちろん疾走感もあるPOISEの”疾走”など、初夏の海辺を思わせる曲が多く、これからの季節にぴったりで良い。奇妙さがクセになるさとうもかの”Weekend”が個人的ハイライト。
今月みたもの(2018年6月)
ポール・グリーングラス『ボーン・アルティメイタム』(The Bourne Ultimatum)2007年
DVDのジャケットだけど、こんなシーンあったけ…?3作続けて観たが、群衆に紛れて追っ手を巻くとか、カーチェイスといったお家芸は健在。しかしモロッコの密集した住宅地の屋根を走っては跳び、窓を破りまくる追跡兼逃走シーンはハラハラするし、CIAを出し抜き本部に潜り込むところはとてもかっこいい。1作目のオマージュも出てくるのも良い。大変素晴らしいシリーズでした。
本作の個人的見所は全て以下の動画で確認できる。
トニー・ギルロイ『ボーン・レガシー』(The Bourne Legacy)2012年
マット・デイモンの代わりに、ジェレミー・レナーがCIAとか警察とか殺し屋とかオオカミとか無人戦闘機に追われたり、逆に追いかけたりする映画だった。テンポが冗長な感じで、あんまりハマらなかった。
ポール・グリーングラス『ジェイソン・ボーン』(Jason Bourne)2016年
マット・デイモンが戻ってきた。人を替え場所を替え、やってることはいつもと一緒なんだけどちゃんと面白い。ボーン大好きCIA側はついに長官がのこのこ現場に登場。層が薄くない?ラスベガスでのカーチェイスが大興奮で、SWETの車ちょーつえーとなります。
デミアン・チャゼル『セッション』(Whiplash)2014年
日大アメフト部の騒動のあとだとなおさらですが、こんな指導褒められたものじゃない。でも指導者と奏者、どちらもドン引きするようなエゴをさらけ出しきっているのが奇妙な清々しさにもなっている気がする。緊張感あふれ、映画としてとんでもなく面白いのは間違い無いです。ドラムかっけーとなります。
『シャーロック(シーズン1・2)』(SHERLOCK)2010・2012年
大変話題のドラマがずんずん再放送されているので観ていた。第1話は事件としてなんだか地味だし、シャーロックの破綻者ぶりにちょっと乗り切れなかったが、徐々にワトソンとの掛け合いが噛み合ってくると観るのが止まらなくなった。キャラクターで引っ張られる魅力がある。モリアーティが出てくる話は大概お気に入りです。