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イヌたちの大平原『南米最大のオオカミを追う』

TV

www.nhk.or.jp

NHK BSプレミアム ワイルドライフ

『ブラジル 乾燥の大平原 南米最大のオオカミを追う!』(2017/1/30放送)

 

 ブラジル中央部に広がる乾燥地帯・セラード。4〜9月は乾季にあたり、草原が広がる土地だ。オオアリクイ、コアリクイ、ムツオビアルマジロといった、この土地ならではの動物が生息する。

 この生態系の頂点に立っているのが、南米最大のオオカミ・タテガミオオカミである。足が長く、腰の高さは90cmにもなるとのこと。個体数は少なくブラジル全土で推定2万頭以下、単独行動し、60㎢に及ぶ縄張りを持つため、遭遇するのは稀だ。ここでは4頭に発信機がつけられ研究がなされている。

 17cmと、オオカミにしては大きな耳を持っている。彼らの獲物は茂みのげっ歯類であり、音でこの獲物を探し出す。そしておもむろに噛み付くのではなく、両前肢で叩き捕まえるという特徴を持つ。

 タテガミオオカミは、ロベイラという緑色の果実も好む。でっかい柿みたいな見た目の果実である。乾燥した土地でも年中実をつけ、餌の乏しい環境では安定した食糧源になっているという。またロベイラの種子は、オオカミによって拡散されている。オオカミは、その匂いを拡散し縄張りを主張できるように少し小高い蟻塚に糞をするため、ロベイラは蟻塚の脇に育つことがある。

 蟻塚の主はシロアリであるが、このシロアリを食べるイヌが小さなスジオイヌである。背の低い草原が主な生息地だ。彼らの歯は、アリを食べる際に噛んでしまう砂によりすり減り、他の獲物は食べられなくなっていくという。子供の頃はそれらが大好物だというのに。住処はアルマジロなどが掘った5mにも及ぶ洞穴である。

 もう一種、カニクイイヌというイヌがいる。乾燥地帯といえど川が流れる場所があり、その周辺の森に住む。彼らはカニからヘビ、昆虫まで何でも食べる。

 それぞれに棲み分けるイヌたちの姿が丁寧に追われた番組であった。毎度同じ感想だが、この目で見に行きたい…。