今月みたもの(2019年4月)

スティーヴン・スピルバーグブリッジ・オブ・スパイ』(Bridge of Spies)2015年

ブリッジ・オブ・スパイ (字幕版)

 冷戦下、米ソが互いに捉えた諜報員同士の交換に奔走する弁護士ドノヴァンの物語。たとえ敵国のスパイであろうと、法の下では平等な人間として扱わなければならないと主張し、世間からのバッシングにもめげずに戦うドノヴァンの姿にぐっときそうになる一方で、お前の国も国境侵犯して偵察機飛ばしとるやんけ、という気持ちも頭をもたげる。ともかく分断をもたらす戦争はしてはいかんという映画。

 ソ連のスパイを演じたマーク・ライアンスは、知的で得体の知れない雰囲気をまといすごく印象に残る。なにしろアカデミー賞助演男優賞賞を獲っていた。序盤で逮捕されるシーン、身分をいつわろうと下着姿の冴えないおっさんに化ける場面が見どころ。

 

ジョー・ジョンストンキャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(Captain America: The First Avenger)2011年

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー (字幕版)

 なんのかんのほとんど観ていないMCUを観まくるマラソンを始めた。エンドゲームとやらを楽しんでみたい…という気持ちがあるのだが、果たして間に合うのか。

 ということでここからスタート。キャプテン・アメリカとはダサい名前だと思っていたら、ダサいコスチュームを着てダサいダンスを踊る奴だった。この人はすごい特殊能力があるわけじゃなくて、ちょっと人体能力がずば抜けてるだけで、あとは勇気だけだ!という島村ジョータイプに思われるのが好感の持てる部分。インディ・ジョーンズ感のあるお話でした。

 

ジョン・ファヴロー『アイアンマン』(Iron Man)2008年

アイアンマン(字幕版)

 ちょっといけ好かない天才社長がすごいパワードスーツで大活躍する。笑いどころが多々あり、テンポよく面白い。

 

ルイ・レテリエインクレディブル・ハルク』(The Incredible Hulk)2008年

インクレディブル・ハルク(字幕版)

 怒ると手をつけられなくなる男の話。冒頭のブラジルの雑踏での追いかけっこがとても良い。変身しても下半身を露出しないように、伸びるズボンを探すというのは可笑しいですね。ハルクになった後に恥じらいだりするんだろうか。

 

ジョン・ファヴローアイアンマン2』(Iron Man2)2010年

アイアンマン2 (字幕版)

 スーツの着脱方法がどんどんかっこよくなっていく。あんなに自信満々に振舞っていた社長が徐々に弱り、ようやく人に頼ることを知る。自暴自棄になり、アイアンマン姿で主催した自宅パーティのシーンは、バカバカしくも哀れであった。

 

ケネス・ブラナーマイティ・ソー』(Thor)2011年

マイティ・ソー (字幕版)

 空から筋肉男が降ってくる話。ソーの武器はハンマーなんだけど、何を叩いてもいちいち「コーン」と効果音がするのが微笑ましいです。ロキはいい具合に腹が立つ表情をしています。

 

ジョス・ウェドンアベンジャーズ』(Avengers)2012年

アベンジャーズ (字幕版)

 NYを襲う宇宙人に対抗するため、ヒーローが集結する。この映画だけは過去に観たことがあったが、こうして関連作品を見た後だと、面白みが倍増する。

 社長とハルクが大活躍するのだが、シールドのエージェントの皆さんに見せ場があるのが良い。はしゃいだり、強い信念を見せたりしてアベンジャーズの結束を図ろうとするコールソンには心からお疲れ様と言いたい。洗脳から立ち直ったのち、ノールック射的などキレキレの弓術で活躍し、見る人すべてに弓矢への憧れを植え付けたであろうホークアイは個人的MVP。

 

デヴィッド・シルヴァーマン『ザ・シンプソンズ MOVIE』(The Simpsons Movie)2007年

ザ・シンプソンズ MOVIE (吹替版)

 アラスカ先住民族のパワーを受け取った平凡な父親・ホーマーが、環境保護団体からスプリングフィールドの街を守る英雄譚。MCUをぶっ続けで見るのは結構大変なんです。

 

シェーン・ブラック『アイアンマン3』(Iron Man 3)2013年

アイアンマン3 (字幕版)

 アベンジャーズでの戦いから1年。またあんな強大な敵が出てきたらどうしよう…と不安からの強迫観念でとんでもない数のスーツを作り続けていた社長。それを襲うめっちゃ体温の高い敵が現れるという話。今回は試作中のスーツしか手元にないという状態なので、社長の戦力は大幅にダウンしてしまっている。でもその制限があるからこそ、3作目にしても緊張感のある内容となっていて面白かった。

 

アラン・テイラーマイティ・ソー ダーク・ワールド』(Thor: The Dark World)2013年

マイティ・ソー/ダーク・ワールド(字幕版)

 大変な状況でこそコミカルさを忘れない映画。ロキとソーの共闘、ただの変態となったセルヴィグ先生、あとナタリー・ポートマンに胸が熱くなります。9つの世界をあっちに行ったりこっちに行ったりしながら戦うラストでは、右往左往するハンマーから目が離せません。

 

アンソニー・ルッソジョー・ルッソキャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(Captain America: The Winter Soldier)2014年

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー (字幕版)

 これはとんでもなく面白かった。裏切りとか疑心暗鬼とかいうストーリーはまあ置いておいて、とにかく次から次に飛び出るアクションシーンがすべてかっこいい。キャプテンは他のヒーローと違って、「盾を投げる」程度しか飛び道具がない。高いところからビームでドーンとするのではなく、船の制圧とか、エレベーターからの脱出とか、いちいち全員殴っていくのである。そこがいいんですよ。

 

ジェームズ・ガンガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(Guardians of the Galaxy)2014年

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(字幕版)

 ダメなやつらが星を救う話。タイトルの入り方がかっこよかった。なんかコロコロコミックみたいだ。せめてジャンプくらいが良い。

 

ポン・ジュノ殺人の追憶』2003年

殺人の追憶(字幕版)

 田舎町で起こる連続殺人に立ち向かう話。暴行して偽の証言を取ろうとする地元警察官と、冷静に証拠を積み上げようとするソウルからの警察官とがコンビを組むが、あまりに不条理な犯行に次第に互いの行動も入れ替わっていってしまう。とにかく印象的なシーンがたくさんあって、コンクリート工場そばで襲われる時のスリリングな場面、線路が鈍く光るトンネルのショット、そのトンネルとつながるかのようにも見える排水溝など。終始ドタバタしているけれど、そうしたシーンの緊張感との落差が良いアクセントとなっており見ごたえがあった。

 

アラン・J・パクラ大統領の陰謀』(All the President's Men)1976年

大統領の陰謀 (字幕版)

 この時代にいちいちツタヤでソフトをレンタルしているのだが、近場のツタヤのMCU関連のソフトが軒並み貸出中。やむなくMCUラソンを中断。

 『ウインター・ソルジャー』の参照元とのことで手を出しました。報道の自由、正義を行うことへの意志みたいなのは強く感じることができる。しかし話についていくのは結構大変ではある。

 

S・S・ラージャマウリバーフバリ 王の凱旋』(Baahubali 2: The Conclusion)2017年

バーフバリ2 王の凱旋(字幕版)

 宇宙最強戦士って書いてあるし、アベンジャーズに出るんですよね?キャプテンとソーとホークアイを足した分くらいは働きそう。