今月きいたもの(2018年8月)

蓮沼執太フィル『アントロポセン』(2018年)

ANTHROPOCENE(アントロポセン)

 アントロポセン(人新世)は新しい地質年代の名前で、人類の活動がついに地質学的にも地球に影響を…とアルバムには強いテーマがあるようだが、それを差し置いて曲が豊かで嬉しさがこみ上げる感じだ。総勢16名のフィルで、ポピュラーじゃないけどポップな音楽が紡がれ、何度も何度も聴かれるに耐える内容。柔らかい音像で、すっと生活に入り込むような感じで好き。というかスティールパンが鳴っていればそれだけで好きなのかもしれない。不満があるとすれば「Meeting Place」のPVの棒人間だけで、これからもずっと聴き飽きない予感がある。



Wet 『Still Run』(2018年)

Still Run

 NYのデュオのセカンド。ゆったりと雄大サウンド、そこに優しく伸びやかなメロディーが乗るのでもう大好きです。冒頭のタイトル曲で次第に声が重ねられコーラスと化していく高揚感がハイライト。

 

 DJありがとう『宇宙 日本 あなたが好きです』(2018年)

 夏のテンションをぶち上げたい!みたいな気持ちはすっかりなくなっているこの頃なので、こういったミックスが気に入りがち。かせきさいだぁ「苦悩の人」、choochoogatagoto「A.H.」、TAMTAM「Esp」で「きたきた」と思う、そんな夏でした。