なぜ人は野鳥観察をするのか『鳥たちに人生を重ねて』

Birders: The Central Park Effect [DVD] [Import]

 

放送:NHK-BS1 2017年1月24日

原題:BIRDERS; The Central Park Effect(アメリカ 2012年)

  酉年ということで、BS世界のドキュメンタリーでは鳥関連のドキュメンタリーを特集放送していた。

 ニューヨークのセントラルパークでは、北米で観察できる鳥の4分の1、およそ200種以上を観察できるという。特に春は、渡りの休息地として野鳥が集中、大都会の真ん中なのに1日に100種以上も観察できることもあるそうだ。

 このドキュメンタリーでは、たくさんの野鳥、そしてそれを観察する多くのバーダーの姿を捉えている。癌を抱えながらも野鳥ガイドツアーを続ける女性、鳥を見ることが生きている実感になるという男性、渡りにあわせて毎年訪れる老若男女…セントラルパークの鳥は、多くの人の心を捉えて離さない。

 この中で取り上げられるバーダーの一人、クリス・クーパー氏が、野鳥観察の7つの魅力を挙げている。メモしておこう。

  ①鳥の美しさ

  ②自然の中で過ごす心地よさ

  ③科学的な発見ができる喜び

  ④血を見ることなく狩りの楽しみが味わえること

  ⑤パズルを解く楽しさ(様々な要素を組み合わせ種判別する)

  ⑥コレクションをする楽しみ(ライフリストの作成)

  ⑦ユニコーン効果(伝聞で知っていただけの種と実際に遭遇した時に味わえる、一角獣を目にしたかのような特別な感覚)

 この番組の放送時間は1時間ほどだったが、アメリカで購入した野鳥図鑑片手に録画を見ていたらうっかり数時間が経過…。セントラルパークの魅力にあっという間に捉えられてしまった。